2022/10/02 21:20
日本の原風景が色濃く残る「長野県栄村」は、長野県の最北端に位置し、秘境「秋山郷」の麓に佇む人口約1600人の村で、積雪量日本一(1945年7m85cm)を記録したこともある日本有数の深雪地帯です。 コタキホワイトが作られている「小滝」は栄村内に31ある集落のひとつ。日本一の大河千曲川(信濃川)沿いにたたずむ13戸(30数名)の小さくも美しい集落です。
「イノリハコブミチ里山編」
長野北部地震被災からの復旧・復興 「里山の300年後を目指して」
東日本大地震の翌日、2011年3月12日の早朝に発生した長野県北部地震により、小滝は建物の倒壊に加え7割の田んぼが壊滅的な被害を受けました。しかし住民が一丸となり、3年後にはすべての田んぼの作付けが出来るまでの奇跡的復旧を遂げました。
そして復旧からさらなる復興を目指すにあたり、「美しい里山をさらに300年後まで引継ぐ」という壮大な復興ヴィジョンを掲げました。その核となるのが、300年以上伝え作り続けてきた集落自慢の「小滝米=コタキホワイト」です。小滝とSAYEGUSAの出会いにより、小滝で美味しいお米「コタキホワイト」を丹精込めて作り、SAYEGUSAがブランディング・セールスする、中間流通を省いたとてもシンプルな方法で、産地から直接お客様にお届けすることができるようになりました。
また古道巡りや普請(ふしん・用水路の整備)などの里山イベントも開始。集落をオープンにすることで交流人口が増え、活気が生まれ、若者たちの定住や移住も進み、今では平均年齢が50歳を下回り、明るい未来の見える集落として注目されています。
日本の原風景・自然との共生・固有の文化 を継承する
復興と発展を目指して様々な取り組みを実践していた小滝でしたが、震災から10年を迎えようとするころ、世界的なパンデミックとなり、ここ栄村も2年以上に渡り村を訪れる人が減り、交流人口・交流機会も激減していました。小滝集落でも里山の魅力を伝えるために毎年開催していた古道巡りや田植え稲刈りイベントが開催できませんでしたが、2022年からいよいよ再開。夏には集落最大のイベント「夏まつり」が、集落に住む老若男女だけでなく親戚縁者も一堂に集まり開催されました。日本の原風景残るこの集落には、都市部から消え失せてしまった豊かな風景や自然環境だけでなく、人と人の繋がり、自然の恵みを活かす稲作の技術、自然と共存・共生する生活の知恵、そして信越の雪深い里山ならではの固有の文化があり、まつりや集会などを通じて孫の代まで脈々と継承されています
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